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DiBlasiの歴史
03/22
こんにちは、私たちがご紹介している電動カートのメーカー、イタリアのDiBlasiディブラッシ社の初期の歴史について、アルバムにまとめました。まずは、創業者ロサリオ・ディブラッシ氏。彼はイタリア空軍パイロットでもあり、優れたエンジニア・発明家でもあったんですよ。
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ロサリオ氏が搭乗していたSM(サヴォイア・マルケッティ)79トリトーリ。イタリア空軍の主要爆撃機として地中海で活躍しました。
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また、ヴァンケルエンジンというロータリーエンジンの理論的動作根拠を明らかにする研究発表をおこなうなど、優れた技術者であり、発明家でもあったのです。
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ロサリオは、パイロットであると同時に、エンジニアとして、航空航路計算に用いる計算尺を開発しました。そこには彼の名前が刻まれています。
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1940年代の終わりに、ロサリオ氏は空軍を離れシチリア島のシラクサにて農業を始めました。ライフワークとして折りたたみ式乗り物の開発にも取り組んでいましたが、当時のベスパやランブレッタなどスクーターのブームという時代背景を受けて、折りたたみ式スクーターのプロトタイプを製作しています。
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1960年代後半まで、折りたたみ式車両の開発は休止されていましたが、まったく新しいアイディアで再開されます。
それはDibla(ディブラ)7と名づけられた電動折りたたみ三輪車です。二人がゆったりと座れるソファーに車輪をつけたようなデザインで、はじめから電動カートとして企画されていました。
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Dibla7のプロトタイプは1968年のトリノモーターショーに出展され、イタリア政府産業大臣の訪問を受けるほど注目を浴びましたが、量産されるまでにはまだ長い時間が必要でした。
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DiBlas(ディブラッシ)は1970年代に、開発者からメーカーへと発展しました。それには2つの製品開発と、当時の社会背景が大きく関わっています。
1973年ミラノでの国際サイクル&オートバイショーで2つの新モデルが発表されました。当時は石油危機を背景に、イタリアでは「自動車のない日曜日」という、日本でのノーカーデーにあたる取り組みが盛んで、自転車のビッグ・バンとも言える大ブームの只中でした。展示会出展者は、会期の初日に在庫を完売してしまう状況でしたが、開発者として出展していたDiBlasは展示品の2台しか在庫を持っておらず、このチャンスを逃してしまいました。
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この経験をもとにDiBlasはメーカーへと生まれ変わります。1974年、ケルンで開催されたサイクル&オートバイショーに出展した折りたたみ式のオートバイR2は、当時の西ドイツで大ヒットとなります。この時からDiBlasi製品の80~90%輸出されるようになりました。多くの人に愛されたR2はドナルドダックを意味するPepalinoという愛称で呼ばれるようになり、今でもヴィンテージバイク愛好家の一種のカルトアイテムとなっています。
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1972年、折りたたみ車両の革新的なアイディアが生まれました。折りたたむとサイズが小さくなる多関節四辺形のフレームです。国際特許を取得したこのアイディアは、折りたたみ自転車Aviaと折りたたみスクーターR2に適用されました。完全にオリジナルな機構と細部まで計算された2つのモデルは革新的なものでした。たとえば自転車のペダルには、簡単にすばやく折りたため、しかも安全に使用できる、世界で始めてのデザインが採用されました。これは競合他社からも高く評価され、その機構は現在でも世界中で使われ続けています。
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長年に渡り、折りたたみバイクへの改善が続けられています。エンジン式折りたたみバイクの最新型はR7Eです。
*日本国内での取り扱いはありません。
折りたたみバイクは、走行性のの高さと折りたたみ時のコンパクト性から、キャンピングカー積載をはじめ、ボート積載、自動車積載、そしてレンタカーの配達、回収などさまざまな領域で活躍の場を広げていきました。
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1974年に発表された、折りたたみバイクR7はイタリア国にでも高く評価され、州警察のヘリコプター搭載バイクに採用されました。