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シニア人気全国No,1「嬉野温泉の秘密と未来の旅行」~インタビュー

04/19


洋風建築の公衆浴場「シーボルトの湯」

□シニアに人気の温泉、3年連続1位の嬉野温泉へ行ってきました。

トロトロの「湯豆腐」、女性に嬉しい「美肌の湯」、そしてお茶の名産地でも有名な温泉地といえば?

旅行検索サイト「楽天トラベル」のシニアに人気の温泉ランキングで、3年連続で1位となった嬉野温泉。その理由は、日本三大美人の湯といわれる温泉に加え、バリアフリーに対応した旅館・ホテルがそろっている事と、入浴介護ヘルパーの派遣などソフトも充実していること。今回、嬉野をシニアに人気の温泉全国No,1にした縁の下の力持ち、「佐賀嬉野バリアフリーセンター」の吉川事務局長に、未来の観光の姿について、お話を伺ってきました。

「誰でもが乗りたくなる電動カートの条件とは」

操作性や乗り心地を確かめる芳川事務局長

「温泉への入浴は要望をフォローできるようになりました、次は町歩きを楽しんでもらうことが目標です」

「佐賀嬉野バリアフリーツアーセンター」は市街地中心の「嬉野バスセンター」に併設された「嬉野観光案内所」内にありました。高齢者・障がい者から妊婦・外国人、誰でもが嬉野への温泉旅行を楽しめるように、一人ひとりのバリアーを解消していくことが、同センターの目標です。そのために旅行予定者からの相談対応や、宿泊施設のバリアフリー対応へのアドバイス、入浴が困難な方向けに「入浴介護ヘルパー」の派遣などを手がけ、文字通り嬉野のバリアフリーツアーを支えて来た団体です。

「次の目標は、誰もが嬉野の町歩きを楽しめるようにすることです。嬉野の市街地はほぼ平坦で、一部に傾斜地もありますが、そこをクリアできれば、電動カートも活用できます。」と語る吉川事務局長。

「しかし、皆さんに乗っていただくためには、今の電動車いすのイメージを変える必要を感じています。[パーソナル・ムーバー]といえる乗り物であり、『乗ってみたい!』と気持ちを惹き付けることが大切で、そのためにはカジュアルさ、楽しさ、簡単な操作、安全性、そして耐久性が必要だと考えています。」

DiBlasi R30の印象を伺うと「かなりいいと思います。見た目から今までのものとはまったく違う」と、うれしい評価をいただきました。「しかも、ボタンを押すだけで簡単に小さく折りたためるのが面白いですね。」

佐賀嬉野バリアフリーツアーセンターにはすでに、ジョイスティック式のカジュアルな電動車いすが1台ありました。まだ、一般貸し出しはされておらず、観光客をはじめいろんな人に見てもらうために、吉川事務局長が嬉野市街地での移動に使うことでデモンストレーションされているとのことでした。

新しい乗り物を使ってもらうためには、ただ置いておくだけでは使っていただけない、とのこと。

「これから嬉野にこられる方に情報を発信しても、なかなか伝わらない。すでに嬉野に来られた方に、使っているところを見てもらい、『乗ってみたいな』という気持ちにさせることが大切だと思います。」私たちの思いとも重なる吉川さんのお考えに、同志を得た気分で嬉しくなりました。

ジョイスティック式のよい所は、上半身が不自由でも指先を少し動かすだけで操作できるところです。R30はハンドル式なので、上半身が動かせる必要がありますが、行きたい方向へハンドルを切るだけなので直感的に、簡単に操作が覚えられます。

R30が嬉野で実際に使えるか?一番の傾斜地で実際に試してみたい、との吉川さんリクエストで、嬉野市街地へ出かけることとなりました。

「『シニアに人気の温泉地、全国1位』ということで、取材に来られても、シニアが出歩いている姿の写真がなかなか取れません。シニアの方は部屋に居ることが多く、あまり町歩きをされていないんですよ」と吉川さん。近い将来、電動カートでいろんな方が行き交う情景が見られるようになるといいですね。

おしゃべりしながら、並んで散策できることは電動カートの大きな魅力のひとつです。

目抜き通りは平坦で、風情のある旅館や川筋へ向かう道の傾斜もなだらかでした。確かに電動カートでの散策もやりやすそうです。そして、いよいよ最大の傾斜地へ。

この曲がり角の内側が、一番傾斜がきついところです。ウィーンとがんばっている感じながらも、R30はしっかり上っています。

R30が嬉野の町歩きにも十分使えることが確認できました。吉川事務局長はこの後「入浴介護ヘルパーさん派遣」の立会いのお仕事に向かわれる、とのことで、その旅館までR30に乗っていただきました。

今回、佐賀嬉野バリアフリーツアーセンターの吉川事務局長にお話を伺い、観光地での町歩きや買い物を促進する乗り物として「電動カート」が使えること、そして「乗ってみたい」という気持ちを引き起こすためにはカジュアルさ、おしゃれさなどの「見た目」が重要だということが、改めて確認できました。私たちはR30が電動カート・電動車いすのイメージを刷新し、「観光にも使ってみたくなる」というブレークスルーを果たしてくれるものと信じています。

吉川さん、電動カートを活用して、誰もが嬉野の町歩きを楽しみ、笑顔が行き交う「未来の観光」の情景を、共に生み出していきましょう。今回は貴重なお話をいただき、ありがとうございました。これからもご協力よろしくお願いいたします。

嬉野川沿いの温泉公園は水面に望む、穏やかなたたずまいで、葉桜の緑がきれいでした。左手奥には赤い温泉橋が覗きます。

温泉公園の対岸には、銀色の嬉野橋と嬉野温泉のランドマークでもある「シーボルトの湯」

佐賀嬉野バリアフリーツアーセンター

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